ISUMは個人では申請できない？結婚式場に依頼する理由

ムービー演出のBGMにアーティストの楽曲を利用すると、著作権が適用され利用するにはISUMへ申請依頼しなければなりません。しかし、個人では申請ができないので、結婚式場などに依頼する必要性があります。なぜ申請が必要なのか、その理由についてお伝えします。

結婚式の著作権や著作隣接権について

ISUMは、結婚式場と幸せ絶頂な新郎新婦から利益を得るために、著作権・著作隣接権を設定したと言われています。これだけ聞けばなんて酷いことをしてくれているんだと感じることでしょうが、近年CDが売れないことや、違法サイトでアーティストの楽曲が無料でダウンロードできるなど利益にかかわる問題が数多くニュースなどで取り上げられているのは目にしていると思います。

だからこそ、著作権や著作隣接権を守ることも大切だと考えても何もおかしくはないのです。料金自体に関してみれば、CDを購入するよりも高額ですので、気に入らないと感じることもあるでしょうが、アーティストの楽曲に価値があるのは当然だということは誰しもが感じているでしょう。

そもそも、著作権とは、絵画・音楽（作詞・作曲）・詩などの著作物を創作した人に与えられる権利であり、著作隣接権は、歌手・レコード会社などに与えられる権利になりますので、無断で使われていると知ればいい気はしません。その主張も全てが間違いだとは言い切れないのが実情です。

ISUMが必要な理由

使用したい楽曲を個人で申請できない理由は、個人で作詞家・作曲家にアーティストやレコード会社へ申請依頼して返答をもらうとなれば時間もかかりますが、企業側やアーティストが対応に追われることになれば営業上非効率になります。

そこで、ISUMが代わりに全ての申請を行ってくれる窓口になっています。また、結婚式場によってはISUMに料金を支払い許可を得ている楽曲もあり、無料で使用できる曲もあります。

ISUMへの申請が必要な場合は、あくまでムービー演出でBGMを組み込み複製している場合です。映像は無音で、正規品のCDを持ち込み式場の音響担当のスタッフが無音の映像に楽曲を同調させた時は、ISUMへの申請が必要なくなります。

ISUMへ依頼した場合の費用は5000円近く掛かります。CDを購入した方が新品で3000円程度、中古であれば格安で手に入れることも出来ます。会場によっては決められたISUMに登録されている楽曲しか使えないなどの縛りもあるので、式場を契約する前に確認しておくことも大切です。

また市販のCDを持ち込むことで、著作権や著作隣接権を侵害しませんので、BOOKOFFなど中古ショップで購入することをオススメします。

まとめ

結婚式や披露宴で使用するオープニングムービーやエンドロールなどの演出には必ずBGMを利用するシーンがあり、会場の雰囲気を盛り上げる役割を担っています。音楽のない結婚式は殺風景になってしまうことでしょう。しっかりと、ISUMへ申請が必要となるのか、CDを持ち込めば無駄な費用を掛けることなく対応できるのかプランナーさんに確認することです。