プロフィールムービーのBGMはクラシックなら大丈夫?

 

ISUMへ申請をしないと、著作権法違反になるといった問題はプロフィールムービーやオープニングムービーなどのBGMが抱える問題です。予算を掛けないためには、クラシックなら申請不要で大丈夫じゃないの?と考える新郎新婦もいますが気を付けなければならないポイントについてご紹介します。

クラシックは申請不要は本当?

著作権には著作者の権利がかりますが、没後の著作権は70年間保持されますがその後は、著作権はフリーとなり、バッハやベートーヴェンなどの著名な作曲家の楽曲は既に70年以上の歳月を経ているためISUMへ申請なくても使用する事は可能です。

しかし、ここには大きな落とし穴があります。
バッハやベートーヴェンの音源が、演奏が行われた時期や音源のリリースが70年を経過するまでは、楽曲の権利を保有するレーベルに著作隣接権が適応されるため、CDの販売年数などの確認が必要となります。

したがって、有名なクラシック音源を結婚式で使用する場合にも、確認が必要だということになります。有名なアーティストの楽曲であっても同じですので気を付けましょう。

やっぱりCD持ち込みが一番安心

結婚式・披露宴で使う楽曲は、20曲から30曲は必要になるので、ISUMへ申請を行うことになれば、10万円以上の予算が必要となります。

そのため、プロフィールムービーやオープニングムービーのBGMや歓談の際に流す音楽は、CDを持ち込み流してもらう方法が一番節約になると言えるでしょう。

また、プロの制作会社に依頼してムービーを作る際には、音源なしで制作してもらうか、著作権フリーの楽曲で制作依頼する様にすることが大切です。

仮に、著作権・著作隣接権に該当する楽曲を利用すれば、格安で制作したプロフィールムービーも結婚会場で制作依頼するのと価格も大差ない状況になりますので気を付けましょう。

ただし、結婚式場によってはCDの持ち込み・同調して流すといったことを行ってくれないケースもありますので、しっかりとプランナーさんに確認することが大切です。

まとめ

プロフィールムービーなどのムービー演出だけでなく、様々な演出を盛り上げ感動させる音楽の演出効果は捨てがたい物です。思い出の曲や、感動させる名曲など結婚式で絶対に使いたいと考える楽曲がある方は事前にプランナーさんに持ち込みOKかや、CD販売が行われているかなど確認することが大切です。

また、レンタル版の持ち込みや、レンタルしたCDをCD-Rなどに焼き込み流す行為も著作隣接権に触れるためNGな行為となりますので、必ず市販されている正規版を購入して素敵な演出に仕上げましょう。